企業買収がニュースになると、よく話題になるのが、会社は誰のものか?というものです。
不思議の国日本と思わずにはいられないのですけれど、では会社はいったい誰のものなのでしょうか?
いかにも日本だなあというのが、「会社は従業員のものである。」
「従業員がいてキチンと働くからこそ会社は成り立つのだ。」という考えです。
あなたはどう思いますか?
ちょっと考えると「なるほど、その通り!」という気になる人も多いのではないでしょうか?
それでは、ちょっと質問です。
あなたも銀行に金額は別にしても預金をされていると思います。
この預けてあるお金は誰のものでしょうか?
銀行員がキチンと働いて運用しているのだから、利息が貰える。
つまりあなたが預けた銀行預金は銀行員のものという事でしょうか?
だれもそんな事は思いませんよね?
銀行預金はお金を預けた預金者のものですよね?
では会社に話を戻しましょう。
株主(投資家)は、会社が潰れたら、投資したお金を失います。
業績が悪くなれば株価が下がって損をします。
それなのに、株主が出したお金は従業員のものなのでしょうか?
投資家は、多くのリスクを犯して、利回り数%とか0.数%などという冗談のような配当金を貰うためだけに、
見ず知らずの従業員のためにお金をあげているのでしょうか?
配当で資金を回収するためにいったい何百年掛かる? なんて会社幾らでもありますよね?
もちろん会社は従業員の者ではありません。
会社は全て資本を出している人たちのものです。
法律でも株式会社などは会社の目的を利益の追求のためのものにしなくてはなら無い事になっています。
そもそも株式会社というのは、株主の利益を追求するために存在しているのです。
しかし株主のための会社だからと言って、社会に害を与えたりはもちろん論外ですが、 社会(消費者)に貢献しない会社はやがて淘汰されます。
より利益を追求するためには、優秀な経営者に任せればよく、株主が直接経営しなければなら無い訳ではありません。
資本と経営の分離ですね。
またそのためには優秀な従業員も沢山必要になります。
よりよく働いてもらうためには、見合った報酬や環境も必要でしょう。
でもそれは、あくまでも投資家がより多くの利益を追求するためです。
決して、従業員や経営者に資本をプレゼントするためではありません。
こんな、資本主義経済として根本的かつ単純明快なことなのに、真面目に会社は従業員のものだなどといっている人がいっぱいいる日本って、 本当に不思議な国だと思いませんか?
もしも株を買っても、会社が株主のものでなければ、投資家は短期売買で利益を得る以外には、メリットが無いって事になりますよね?
そうであれば公開していない企業の株っていったいなんでしょう? 普通に売買も出来ないしお金を出しても自分のものではない?
例えば、退職金や貯金をつぎ込んで、自分で独立開業して小さなお店を作った。 そこそこ忙しくなってきたので、従業員を雇った。
そうなれば、会社はお店を開いた人のものでなく、従業員のものになるとでも言うのでしょうか?
株は、短期売買はマネーゲームであり、会社への出資は従業員へのギフトなのでしょうか?
既存の会社ももちろん、新たな事業に大きなリスクを取っても出資する人がいるからこそ、資本主義経済は発展して行くのでは無いでしょうか?