貧富の差がひらく日本という記事を数年前に書きました。
そして最近ショッキングなニュースがありました。
日本はついにアジアで最も豊かな国から転落したそうです!
「IMFがまとめた調査によると、2007年のシンガポールの一人あたりのGDPが日本を抜くことが明らかになった。」とのことです。
資料を見ると、
シンガポールは$35,162.93で 日本は$34,312.14です。
確かに日本は、長いこと経済に問題がありました。
でも、ついにアジアでも転落するとは.
なんという衝撃.
シンガポールは日本と同じように、国土も小さいし資源も乏しい.
石油などの資源で潤っている訳でもないし、
安い賃金で急成長を遂げてきたわけでもありません。
単にシンガポールに抜かれただけでも衝撃的なのですが、あと数年もしないうちに、香港や韓国にも追い抜かれるみたいです。
(資料によると国や地域が区別されてません)
悲惨すぎます。
* この記事は結構前に書いたのですが、2010現在では、国別GDPでは、既に中国に抜かれています。
シンガポールと言えば、日本がバブルだった頃に、日本はアジアの金融センターになりそうな勢いでした。
株式などもガンガン上がっているときに、政府は何をやったのかというと、 庶民の不公平感を煽って株式関係の課税を強化しました。
「株をやっている人だけが儲けるなんてずるい」と煽ったわけです。
ずるいと思うのならば、禁止されている訳ではないのだから「あなたもやれば?」と思うのですが.
政府の理屈としては、「いまこれだけ取引があるのだから、それにそのまま課税すればドバッと儲かる」みたいな、とらぬ狸というわけですね。
その結果どうなったのか?
投資資金は、取引で儲かればどこの国でも良いわけです。
確かに、しがない個人投資家はカンタンに海外にキャピタルフライトという訳にも行きません。
でも海外の投資家とか機関投資家は、あっという間に資金を引き揚げるのがわからなかったんでしょうかね。
たとえば日本の指数取引も日本で取引ではなくて、シンガポールで取引がメイン(というか取引自体、日本より先に日本の指数取引ができるようになったような気がします)という結果に.
アジアの金融センターは、目先の欲をかいた日本ではなくシンガポールとなりましたとさ、めでたしめでたし.
取引がちょっぴりでドバッと課税するよりも、
税率はちょっぴりでも取引がドバッと増えた方が、
はるかに儲かるのがわからなかった日本と、
それがわかっていたシンガポールの違いがはっきり表れた結果ですね。
株式取引だけでなく何事も、「日本ではこれだけ課税すれば取り分増える」みたいな、分母が変わるはずがないという発想ですよね。
現在では、普通の個人でもあらゆる分野で、昔と比べ物にならないくらいボーダレスになってきているのに.
増税すれば簡単に大企業は海外に移すでしょう。
がっぽりとれるはずが、ごっそり減ってしまう訳です。
お金や人を世界から集めるという発想がないから、今あるものから最後の一滴まで絞ろうという訳なんでしょうね。
でも絞れば絞るほど、耐えられず海外に流出して、分母がどんどん小さくなる。
金の卵を産むガチョウを殺してしまうやり方ですね
経済も悪くなって、人口も減って、資源ももちろんない日本。
日本ってこのままどんどん落ちてゆくんでしょうかね。
それにしても不思議なのが、これほどショッキングなことなのに、ほとんどのニュースでも全然騒いでないみたいだし、政府も手をこまねいてるだけみたいだし。
役人や政治家は何を考えてるんでしょうか?
つーか、国民よ怒れ!って気がします。
ということでわたしも取り敢えずサイトで騒いでみます.
2年以上前の記事ですが、わたしのサイトで 貧富の差がひらく日本
というコンテンツの中に「日本は貧乏になってきている!?」というのを書いてました。
よかったらそちらも読んでみてください。