外貨預金とFX取引を比較してみると

投資経験がない人が外貨投資に興味を持った時に、一番先に考えるのが外貨預金だと思います。
  「銀行預金だから安全だろう。」と.

現在の日本国内の低金利からすると、外貨預金はかなりの高金利に思えます。
でも本当にそんなに高金利なのでしょうか?

外貨預金でももちろん普通預金があります。
でも普通預金の場合はほとんど利息が付きません。
高金利通貨であっても、普通預金に預けっぱなしでは、高金利のメリットはほぼ得られません。
ですからわざわざ外貨普通預金で投資しようという人は先ずいないでしょう。
一時的なお金のプールとして利用する程度だと思います。

外貨定期預金は、
通貨によっては現在の超低金利の円預金と比べるとかなり魅力的なような気がします。

ここで、ある大手都市銀行の米ドル外貨定期預金を確認してみました。

ただし、実際には現時点で米ドルの金利は全く高くありません

とある都市銀行のTTSとTTBを見てみるとTTS86.85円、TTB84.85円となっていました。
(レート自体は、ここでは特に気にする必要はありません)

TTS、TTBというのは?
TTS(対顧客電信売)。 銀行が顧客に対して外貨を売る(円を外貨に交換する)時に用いる為替レート。
TTB(対顧客電信買)。 銀行が顧客に対して外貨を買取る(外貨を円に交換する)時に用いる為替レート。

スプレッド(売りと買いの差額で銀行の儲け)は2円です!
86万8500円を米ドル預金に預けると、預けた途端にお金が二万円も減ってしまうのです。
2.3%以上とは豪快なスプレッドですね。
ですが米ドル以外の外貨だと更にスプレッドが大きいのが一般的です。

86万8500円を外貨定期預金にしたとして$1万です。
これを満期になって受け取るときに為替の変動が全く無かったとして、TTB84.85円ですから、84万8500円です。(金利を含めないで)

つまり外貨定期預金では既に、スプレッド分を取り戻す必要があるので金利約2.3%分が不利です。
ですから、スプレッドを補う以上の高金利でなければ外貨預金はマイナスです。

一方、FX取引は、スプレッドは2銭程度が多いようです。(なかにはスプレッド0銭と言う業者もあります。)

実に外貨預金とFXでは100倍ものスプレッドの違いです!

ところで最近は、外貨預金の高金利のキャンペーンをよく見かけます。
ですが注意してみると、高金利なのは最初のホンの1か月とか3カ月と言った短期間だけの場合が普通です。その期間が過ぎると後は、普通の低い金利に戻ります。
これでは最初のキャンペーンの高金利に釣られて1年程度預けてもスプレッドでマイナスになってしまうでしょう。

更に、外貨預金は銀行預金であってペイオフの対象外です。
ですから、銀行預金だから安全だというのは間違いです。

まだまだ続きます。
外貨の定期預金の場合は、円定期預金と違って、定期の途中解約は一切出来無いのが普通です。
円の定期預金であれば、途中解約の場合は利率が悪くなりますが、それでも何かの時には解約出来ます。
ですから外貨預金の場合は、ついいったん外貨普通預金にとどめておく期間が長くなりがちです。
そうなると利回りは更に低くなります。

この点でもFXであれば、途中解約も何も、買った1秒後でも売ることが出来ます。
銀行と違って、月曜から金曜日まで24時間取引が出来ます。

場合によっては、銀行の利息に相当するスワップポイントですが、1日に1回決まった時間に計算されますので、その瞬間だけ持っていれば、スワップポイントを受け取ることも可能です。

ちなみに現時点では同じとある大手都銀の場合、米ドル1年定期で利率は0.010%、一番利息の高い通貨のオーストラリアドルの1年定期で利率3.020%でした。(但しオーストラリアドルの場合はスプレッドが4円です!)
この様な利率では、仮に1年間預けてもスプレッド分で手元に返ってくるのは預けた金額より少なくなってしまいます。
そして更にマイナスでも利息から税金が差し引かれます.

つまり外貨預金は金利だけでは何年も預けない場合はマイナスになるので、円安の時の為替差益で儲けなければ損する商品だということです。

では1年とか2年、外貨預金で、途中解約出来ないという大きな為替変動リスクにさらしたとして、実際為替はどれほど変動するのでしょうか?

この前の政府・日銀のドル円為替介入では、僅か数十分で1円以上、数時間で2円以上の変動がありました。
こういった特殊な事がなかったとしても、
1年程度の期間でみると数十円程度の変動はそれほど珍くありません。

外貨預金がある程度高金利であったとしても、数パーセントの金利分くらいはあっという間にけし飛ぶ可能性があるのが為替相場です。

定期の期間中は途中解約できないというリスクを抱え、
べらぼうなスプレッドと言うコストを払う。
銀行預金とはいってもペイオフの対象外である。

そして絶対条件として、外貨預金もやはり、円が下がることが絶対条件です。

つまり外貨預金は名前こそ預金と付いていますが、
リスクだらけの上に、ハンディを負った、円安頼みの外貨投資なのです。

一方、FXですが、コストは安く、いつでも売り買い出来、レバレッジを掛けなければ、為替変動リスクは外貨預金と同じです。
そして円安でも、円高でも儲けることが可能です。

それでは、実際の金額として外貨預金とFXではどれほど受取金額が違ってくるのでしょうか?
ちょっと長くなってしまったので、気になる方は 外貨預金と外国為替証拠金取引の利回りを実際に計算してみる で計算してみました。

具体的なFX投資のメリット、 FXを初心者に勧める9の理由 です。




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